はじめに
どーも、がしくらひでをです。
普段はお笑いと文章を行き来してるAHOな人間ですが、
実は昔、ダイヤモンド・オンラインの制作にも携わってたんです。
経営者やマネジメント層向け、自己啓発の記事を数多く担当してきた経験から、
今日は“ダイヤモンド・オンライン流のビジネス視点から、
ひでをが「頼れる上司の3タイプ」を教えちゃいます。
堅く聞こえるかもしれませんが、
上司に必要なのは「理論」よりも「温度」です。
あなたがどのタイプに近いのかを考えながら、
読み進めてみてくださいね。
① コーチ型上司 ― 成長を導く「支援者」

部下の“答え”を押しつけるのではなく、
「自分の頭で考えさせる」ことを重視するタイプ。
このタイプの上司は、部下の失敗をただ叱るのではなく、
その失敗の中に「成長のタネ」を見つけるのがうまい。
「なぜそう思ったの?」
「次はどう工夫してみたい?」
といった問いかけで、
本人の中に眠っている思考力と当事者意識を引き出す。
🔹 実例①:叱らずに“気づかせる”上司
たとえば、営業でミスをした若手がいたとします。
「どうして確認しなかったんだ!」と怒るのは簡単です。
けれど、コーチ型上司はその前にこう尋ねます。
「今回は何を優先して動いてたの?」
「確認のタイミングを逃したのは、どんな状況だった?」
すると、部下はただの“注意”ではなく、
この小さな自省が、次の成長を生みます。
結果、叱るよりもずっと長期的な信頼が生まれるのです。
🔹 実例②:問いで人を動かすリーダー
世界的企業・Googleのマネージャー調査でも、
“良い上司ほど質問が多い”というデータがあります。
マネージャーが「どう思う?」と尋ねる回数が多いほど、
チームの自立度と成果が上がる傾向があるというのです。
また、日本企業でも、サイバーエージェントの藤田晋社長が
「若手には“考え抜く体験”を与えることが一番の教育」と語っています。
すぐに答えを与えるより、考える余白を渡す。
それが“コーチ型”の真骨頂です。
⚠️ コーチ型が陥りやすいワナ
ただし、「教えない上司」は一歩間違えると“放任型”にもなりかねません。
また、アドバイスのつもりが“詰問”や“圧”に変わることもあります。
たとえば、
「なぜできないの?」
「君は本気でやってるのか?」
という言葉は、意図に関わらず“人格否定”に近い圧を与えてしまう。
本人は“励まし”のつもりでも、部下には“追い詰め”として響くことがあります。
💡 成功するコーチ型のポイント
- 行動を指摘し、人格を否定しない。
→ 「やり方を変えよう」ではなく、「君がダメだ」にならないように。 - 沈黙を恐れず、待つ勇気を持つ。
→ 部下が考えている時間を“もどかしい”と思わない。 - 失敗を責めず、“学びの報告”を歓迎する。
→ 「失敗したけど、こう気づいた」が言える文化を作る。
😌 ひでを的ひとこと
正直、コーチ型は一番“手間のかかる上司”です。
でも、一番チームを変える上司でもあります。
「部下を育てる」のではなく、
「部下が育つ環境をつくる」こと。
すなわち、さりげないフォローを忘れない。
それができる人こそ、
“頼れる上司”と呼ばれるにふさわしい存在です。
② ビジョン型上司 ― 方向を示す「羅針盤」

チームを前へ進める力は、「どこへ行くのか」を示すことから始まります。
ビジョン型上司は、単に指示を出すのではなく、
「この仕事の目的」と「そこに至る道筋」を、明確に言葉で描ける人です。
🔹 “目的の共有”がチームを動かす
仕事が停滞するチームほど、メンバーがこう感じています。
「何のためにこれをやってるんだろう?」
ビジョン型上司は、まずここを解消します。
「このプロジェクトの目的は売上を上げることじゃない。
お客様が“また使いたい”と思える仕組みを作ることだ。」
この一言があるだけで、チームは動き方を変えます。
「上司のために働く」から「目的のために動く」へ。
目的が共有された瞬間、チームは同じ方向にベクトルを揃えるのです。
🔹 実例①:ビジョンで再建したリーダー
たとえば、日産自動車のカルロス・ゴーン氏が就任当初、
低迷していた組織に示したのは、“改革”というより「未来像」でした。
「日産を世界一の企業に戻す。社員一人ひとりが誇りを持てる会社にする。」
このメッセージが現場を動かしました。
数字ではなく、“目指す姿”を言葉で示したことで、
社員たちの意識が変わり、組織全体が一丸となったのです。
🔹 実例②:日本の企業にも共通するリーダー像
パナソニック創業者・松下幸之助氏も、
常に「理想」を語ることで部下を導いた経営者でした。
「会社は人をつくる場所。利益はその結果だ。」
この“理念”を何度も社員に伝えたことで、
現場の社員が「何を大事に働くべきか」を自分で判断できるようになった。
ビジョン型上司とは、つまり理念を現場の言葉に翻訳できる人なのです。
⚠️ ビジョン型上司が陥りやすいワナ
理想を掲げる力は素晴らしい反面、
現場から「結局、何をすればいいの?」と距離を置かれるケースもあります。
- 理想が大きすぎて、現場がついてこない。
- 言葉だけが先走り、行動が伴わない。
- 「俺のビジョンだ!」と独善的になる。
こうなると、ビジョンは“旗印”ではなく“自己満足”に変わります。
💡 成功するビジョン型のポイント
- 夢と現実をつなぐ中間目標を設定する。
→ 「3年後こうなるために、まず半年でこれをやる」と階段を見せる。 - “語る”だけでなく、“聴いて磨く”。
→ 現場の声を取り入れたビジョンこそ、チームの本当の羅針盤になる。 - 言葉より行動で見せる。
→ 上司自身がビジョンを体現する姿が、最も強い説得力を持つ。
😌 ひでを的ひとこと
ビジョン型上司ってね、
“夢語りおじさん”と“本物のリーダー”の差が紙一重なんです。
でも、たった一つの違いがあります。
それは、「語る前に動けるか」です。
「こうしよう!」と宣言して、自分が最初の一歩を踏み出す上司。
その背中ほど、チームを前へ進ませるものはありません。
言葉で動かすのではなく、姿で動かす。
それが、頼れるビジョン型上司の本当の力です。
③ 信頼構築型上司 ― 心をつなぐ「安心の土台」

どんなに優秀な戦略を立てても、
職場に「安心して話せる空気」がなければ、チームは動きません。
信頼構築型の上司は、まさにその“空気の設計者”です。
部下との関係は“管理”ではなく“理解”で築く。
このタイプの上司は、指示を出す前にまず**「人を見ている」**のです。
「最近、顔色よくないけど大丈夫?」
「意見があるなら、遠慮せず言ってみて。」
こうした一言が、職場全体に“心理的安全性”を生み出します。
信頼構築型上司は、沈黙の中にある声を聞こうとする人です。
🔹 実例①:心理的安全性を重視した企業文化
Googleのチーム研究「プロジェクト・アリストテレス」では、
成功しているチームの共通点として「心理的安全性」が最も重要だと結論づけました。
つまり、“メンバーが自由に意見を言える環境”こそが成果を生む。
リーダーが「間違いを責めない」「感情的にならない」だけで、
メンバーの発言数が増え、会議の質も飛躍的に上がる。
信頼構築型上司は、この“土台”を作ることに長けています。
🔹 実例②:一流経営者も実践する「人を信じるマネジメント」
ユニクロを展開する柳井正氏はこう語ります。
「任せるというのは信じることだ。人を信じる勇気がないと、企業は大きくならない。」
また、ソフトバンクの孫正義氏も、
「叱るよりも、なぜ失敗したのかを一緒に考える」スタイルを貫いています。
どちらも共通しているのは、**“失敗を共有財産にする”**姿勢です。
信頼構築型上司は、部下を“責める対象”ではなく“共に成長する仲間”として見る。
この姿勢が、チームに安心と挑戦の両方をもたらすのです。
⚠️ 信頼構築型が陥りやすいワナ
優しさが行き過ぎると、“なれ合い”や“甘さ”に変わってしまうこともあります。
- 注意すべき時に言えなくなる。
- 感情に引きずられて、判断がブレる。
- 部下に「この人、結局何も決めてくれない」と思われてしまう。
信頼は“仲良し”とは違います。
本当の信頼とは、「厳しさの中に愛がある」ことです。
💡 成功する信頼構築型のポイント
- 日常の“ありがとう”を惜しまない。
→ 感謝は信頼を貯める通貨。何気ない一言が大きな安心になる。 - 感情でなく、事実で話す。
→ 「気に入らない」ではなく、「ここが事実として問題だね」と伝える。 - 公平さを保ち、えこひいきをしない。
→ 全員が「この人は正直だ」と感じたとき、信頼が根を下ろす。 - “沈黙の声”を拾う。
→ 発言しない人ほど不満や不安を抱えている。そこに目を向ける。
😌 ひでを的ひとこと
信頼をつくるのに、特別なスキルは要りません。
必要なのは、「ちゃんと見てるよ」「ちゃんと聞いてるよ」という姿勢です。
ひでを自身も、現場で感じます。
怖い上司より、笑顔で「どうした?」と声をかけてくれる人のほうが、
ミスを報告しやすいし、頑張りたくなる。
“信頼される上司”とは、指示がうまい人ではなく、
部下の沈黙に気づける人なんです。
ひでをワンポイント ― 笑顔は上司の最強スキル

どんな型の上司であっても、チームを前に進める“点火プラグ”は笑顔です。
「笑顔で対応するだけで取引先に気に入られる」――これは感覚論ではなく、実証研究で裏づけがあります。
- 笑顔は“信頼”を引き上げる。
経済実験では、部下・取引先のような初対面同士でも、笑顔は相手の信頼行動を有意に増やすことが示されています(いわゆる“信頼ゲーム”での協力・委任が増える)。 - サービス現場では“満足と再訪”を押し上げる。
実験とフィールドの両方で、従業員の笑顔は顧客満足を高めることが確認されています。単なる感じの良さではなく、感情の伝播(emotional contagion)として測定可能な影響です。 - 実利(お金)にも効く。
決済場面でスマイル絵文字を添えるだけで、チップ率が統計的に上がるという2024年の査読論文(国際ホスピタリティ経営誌)まで出ています。笑顔=ポジティブ感情の喚起が、即時の金銭行動に波及する好例です。 - “本物の笑顔”はより強いシグナル。
目尻の筋肉まで使う「デュシェンヌ・スマイル」に近い“誠実な笑顔”は、協力意図の信号として受け取られやすく、実際に協力的な行動と相関します。見た目の“作り笑い”との差は小さくありません。
現場のベストプラクティスも同じです。
たとえばリッツ・カールトンは“ゴールドスタンダード”に笑顔と温かい目線を組み込み、「舞台に立つ」意識で接客を徹底してきました。顧客体験の質とリピートの源泉として位置づけています。
スターバックスは創業以来、「コーヒーそのものより人と人のつながり」をブランドの中心に据え、笑顔で名を呼ぶ接客を一貫させています。
つまり――笑顔は関係を“温め”、判断を“前向き”にし、意思決定(発注・再訪)を“加速”させるレバーです。
取引先に好かれるのは当然の帰結なんです。
ひでをの実感としても、笑顔で臨むだけで
- 初対面の距離が一気に縮まる
- 打合せが滑らかに進む(相手が“受け入れモード”になる)
- 小さなミスを「次で取り返そう」に変換できる
という“場の効率”が確実に上がります。
一方で、管理職ほど忙しさで笑顔を置き忘れがち。
だからこそ意図して“表情のマネジメント”を。
即実践ミニチェック(朝10秒)
- 口角:鏡で2mm上げる(目元まで柔らかく)
- 目線:合図のうなずき+0.5秒長めのアイコンタクト
- 最初の一言:「おはよう」――感謝で会話を開く
最後に
いかがでしたか?
今回は、頼れる上司の3タイプについてお話ししました。
それぞれに強みがあり、どれも「これが正解」というものではありません。
そして、どのタイプの上司にも共通して必要なのが――笑顔です。
笑顔は、チームの温度を変える力があります。
取引先との関係を円滑にし、部下の緊張をほぐし、
「この人と一緒に仕事がしたい」と思わせる最大の武器。
ただ、ここで再度言いたいのは、「理想の上司になろう」と力むことではありません。
大事なのは、“なりたい上司”ではなく、“今のあなたの姿に一番近い型”を極めること。
完璧を目指すより、自分らしい強みを磨く。
笑顔もその一つです。
みなさんお顔が違うので、決してかぶらない一人ひとりのいい笑顔があるはず。
作り笑いでも構いません。
まず“表情を意識する”ところから、チームの空気は変わっていきます。
「理想を演じる上司よりも、自分の型を理解して成長し続ける上司を目指してほしい」
その姿勢こそが、部下から信頼される一番の近道だと私は確信しています。


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